フォスター＋パートナーズによるロンドンのオフィスビル「ザ・ガーキン」の模型。

セント・メリー・アックス30番地誕生。RJ Models、最もエコロジカルなビル「ガーキン」の模型を制作

従来の箱型のオフィスビルとは異なり、30セント・メリー・アクスは弾丸の形をしている。

各階の直径は、弾丸のような形をした建物の湾曲したファサードに合わせて変化する。

周囲は162メートルから17階の185メートルまで伸び、頂上で先細りになる。

しかし、最大の外周はビルの高さより2メートル短いだけなので、ビルが煩雑に見えることはない。

構造的には、各階層が放射状に広がる6本の指の構造になっており、各指の間には吹き抜けが形成されている。

アトリウムは垂直につながっているが、各階は前の階から斜めにたわんでおり、らせん構造になっている。

三角形の吹き抜けは、建物内部への十分な採光を確保する。

換気システムは、圧力変化の原理を利用して建物内の空気循環を促進するために設けられる。

ザ・ガーキン」先行デザインの裏側

フォスター＋パートナー社とRJモデル社との数々の提携を振り返ると、彼の最初の空港プロジェクトであるロンドン・スタンステッド空港から始まる。

この設計には、高さ15メートルの内部空間、露出した梁や構造部材、その他の設備が含まれている。

ノーマン・フォスター卿が最初に設計した空港、ロンドン・スタンステッド空港は、彼の輝かしい建築家としてのキャリアの幕開けとなった設計である。

コンテンポラリーなデザインにすることで、天井に自然光が入るようにし、エネルギー消費を効果的に抑えることに重点を置いている。

ノーマン・フォスター卿が建築設計に空気力学を応用した最初の展示。

ハースト・タワーのモデル。ノーマン・フォスター卿とのもうひとつのコラボレーション。

ハースト・タワーの模型を作るにあたって、ノーマン・フォスター卿が建築とその環境との間に綿密な配慮をしたことがうかがえる。

もうひとつの例は、ハースト・タワーズにダイアグリッド構造を採用し、鋼鉄の使用量を削減したことだ。 

これらの技術を駆使してグリーン・ビルを建設した。

ハースト・タワーズは、ニューヨークで初めてLEED（エネルギー環境デザインにおけるリーダーシップ）ゴールド賞を受賞した超高層ビルとなった。

建物内部の展示。

30 セント・メリー・アクスは、建築設計における空気力学の応用を示す典型的な事例のひとつである。

ガーキンの設計には空気力学が用いられており、風の偏向をもたらし、建物荷重に対する風の抵抗を最小限に抑えている。

螺旋状のアトリウムは、建物の利用者にとって自然な社交の場となり、リフレッシュポイントや待ち合わせ場所となる。

また、光源としても機能し、新鮮な空気をオフィスユニットに供給する換気装置としても機能する。

このような省エネ設計により、ザ・ガーキン50%は、平均的なオフィスタワーで使用されるエネルギーの3分の1を節約できる。

オフィスビル模型の詳細

セント・メリー・アックス30番地の耐荷重構造

セント・メリー・アクス30の構造構成を見ると、この建物のカーテンウォールも耐力構造であることがわかる。

建物のコアの重量を支えるために、複数の三角形で構成される斜めのブレース構造を採用している。

逆さまから垂直に荷重を分散させるのではなく、ダイアグリッド構造のクロス・スチール・ノードに重量を分散させるのだ。

より安定したシステムを形成し、耐震性の向上に役立つ。

Foster+Partnersのモデルメーカーが完成

香港上海銀行ビルの設計から。庭園を使ってビル全体を村のようなユニットに分けるというコンセプト。

さらに、フランクフルト・コメルツバンク・タワーには、垂直のアトリウムを螺旋状に登るウィンター・ガーデンがある。

ノーマン・フォスター卿は、オフィス微気候設計のコンセプトを30セント・メアリー・アクスで継続的に使用し、新たな成熟度を達成した。

これにより、このビルはロンドン初のエコロジー超高層ビルとなった。

建物デザインの空間や形状を表示する方法はたくさんある。

しかし、見る人が建築家の意図を理解する最も直感的な方法は、間違いなく綿密な模型の使用である。

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